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マグリット展に行きました。

美術展覧会レビュー

 

 もう先月なんですけど、六本木の国立新美術館で開催されている「マグリット展」に行ってきたので、レポートしておきます。

 はっきりいって、すごくよかったです。

 僕はルネ・マグリットの絵自体があまり好きじゃなかったんだけれど、六本木がアート祭みたいになっていて、サントリー美術館で開催されていた「若冲と蕪村」展を観たついでに、じゃあ、こっちも行こうか、という感じで、観に行ったんです。

 

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 ベルギーを代表する画家、ルネ・マグリット(1898-1967)は、20世紀を代表する「シュルレアリスムの画家」のひとりです。その先達者ではデ・キリコが有名です。マグリットもキリコに影響を受けて、このようなシュールな絵を描くようになったらしいです。

 あとサルバドール・ダリとか、イブ・タンギーとか、ポール・デルヴォーとか、マックス・エルンストなんかも、シュルレアリストとしては有名です。もともとは「精神の自由、想像力の飛翔」という文学的主題から発生した芸術運動、詩人のランボーだとか、精神分析学者のフロイトからはじまったものだったんですけれど、美術界に大きな影響を及ぼして、一大ムーブメントとなったわけです。マグリットも感化されました。

「世界各国から代表作がズラリ。ありふれた日常に潜む謎と神秘―不思議なマグリットワールドへようこそ」とパンフレットには書いてあります。

 実際、マグリットの絵はとにかくイメージが最もシュールで強烈です。のちにやはりシュルレアリストの巨匠のひとりとなる、スペインのジョアン・ミロなどは、形態そのものがなにを描いているかわからない抽象性を帯びてくるのですが、マグリットの絵は一見目の前にある風景をリアリズム的に描いているからです。

 

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「光の帝国Ⅱ」1950年 油彩/カンヴァス 78.8×99.1cm ニューヨーク近代美術館

 彼の代表作である「光の帝国」は、ヴァージョン違いがいくつかあって、ひとつがこの展覧会にも展示されています。それはすごくよかった。ほかにもいくつか気になる作品も展示されていました。まさしくマグリットの世界をたっぷりと堪能することができる展覧会です。

 展覧会自体も、国立新美術館はけっこうはずれがないので、これは当たりの展覧会といってよいです。迷ってる方は、是非行ってみてください。2002年以来の、13年ぶりの大規模な「マグリット展」です。

 

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LA GRNDE FAMILLE 1963